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インフルエンザや新型コロナウイルスの流行は落ち着きつつありますが、その一方でA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)が急増しています。
東京都内の最新データでは、前週比1,665例増加し、3週連続で増加傾向が続いています。 2024年から患者数が増え始め、2025年に入っても感染者数は減少せず、依然として警戒が必要な状況です。
◎溶連菌感染症と腎臓への影響
溶連菌感染症は、主にのどの痛み、発熱、発疹を引き起こしますが、適切な治療を受けないと急性糸球体腎炎を発症することがあります。
これは、溶連菌感染後1~3週間で発症し、血尿・蛋白尿・むくみ・高血圧などの症状が現れる腎臓の病気です。特に小児や高齢者では、腎機能に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
◎当院での検査・診療体制
当院では、溶連菌感染症の迅速検査を実施し、早期診断・治療に努めています。また、急性糸球体腎炎のスクリーニングのために尿検査が可能です。
溶連菌感染後に「尿の色が濃くなった」「むくみがある」「血圧が高い」といった症状がみられる場合は、腎機能に影響が出ている可能性がありますので、速やかに受診してください。
◎早期治療の重要性
溶連菌感染症は、抗生剤による適切な治療で比較的早く改善しますが、放置すると腎臓に影響を及ぼす可能性があるため、早めの受診が重要です。
感染が拡大しています。気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。
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